オープンキッチンに立って料理をするのが
好きになった。
キッチンが家の真ん中にある我が家。
実は、ここから眺める暮らしの景色、
かなりご機嫌なのです。

好きな絵、グリーン、家具が並び、ちょっと視線を窓のむこうへ向ければ、
中庭で四季を彩るイロハモミジが目に入る。
あと、忘れちゃいけないデッキの上においてある憩いの水鉢。
最近、水草に小さい花が咲き、和柄のかわいい浮き玉から見え隠れする赤い金魚が
すいすいと泳いでいる。

休みの日にデッキで朝ごはんを食べたりすると、彼らもお腹をすかせて、
ピチピチ水面に顔を出す。この子たちも、もはや立派な家族の一員。

家族といえば、もうすぐわが家にひとり、小さな家族が増えます
。 この子が産まれてきたら、中庭に記念樹を植えてあげようかなって計画中。
時を経て、家族の変化に合わせて、家も一緒に彩られ、カタチを変えていく。
家を建ててからも、楽しみがたくさんあるんですね。

展望台からの眺めは、これからも、ますます幸せな景色になりそうです☆
ホント、家建てて、よかったぁ。

おわり。


住み始めると、家の中でも特にお気に入りの場所ができる。
そのひとつが、ここ、玄関の土間です。
宅急便の配達のおじさんも、「おおっ」と笑顔になってくれる。

うちの父が昔なぜかよく言ってた「家を設計するとき、玄関は大事にしたほうがいい」って言葉。
暮らしてみて、ようやくその意味がわかったんです。

ついでに「玄関」という言葉の意味を調べてみる。
「玄妙の道に入る關門」(「玄牝の関」)のことで、中国の道教や禅の世界からきた言葉。
体内にある気をめぐらすための最初に気を通す場所、らしい。
そうと知れば、ますます、「うんうん、納得」その場所の重要度が私の中の精神世界にまで染み渡る。
昔ながらのスタイルが好きだから、あえて作った土間。
忙しい朝も、疲れて帰ってきた夜も、一息つく場所となった。
太陽の光が差し込む朝は「いってらっしゃい」の元気をもらい、
間接照明で温かい明かりが灯る夜は、「おかえりなさい」の安堵感をもらう。
また、2階へ行くにも、リビングへ行くにも、必ずこのお気に入りの場所を通ることで、精神的な安らぎをもたらしてくれているんじゃないかしら。

さて、父も、仕事がすごく忙しい人で、家でゆっくりしていたという記憶はほとんどない。
家にいる時間が少ない人だからこそ玄関が大事といった理由って、それに通じるんじゃないかって思う。

ゲストを出迎えるときも、そう。
「わが家へようこそ。」
自分たちが最高に気に入ってる場所から、おもてなしを始める。
それって、やっぱり理屈ぬきに嬉しいことなのかもしれない。


とうとうこの日が来た。
家づくりに関わった全てのスタッフさんが、
できたてほやほやのマイホームに集合した。

アットホームでありつつ、
少しだけ緊張感のある雰囲気。
なんというか、それは同窓会とか披露宴に似た類のもので、“いよいよ”なライブ感が増長する。

電気、ガス、水道、キッチン施工…
それぞれの担当者から注意事項や使い方の説明をうけ、
さまざまな書類を次から次へと渡される。
家中をぞろぞろ、ぐるりとひとまわり。
そして最後に、工務店さんが
「それでは、みなさんお集まりください。」って。
「え?なになに?」四方八方からみんながリビングに集まる。
そしてサプライズ上映会が始まった。

二人が大好きな音楽とともに映し出されていく懐かしいシーン。
初めての打ち合せ、棟梁の真剣な眼差し、上棟式のにぎわい…
そして雨の日も晴れの日も、現場監督、建築家、スタッフの笑顔、笑顔、笑顔。
たくさんの真心が収録された感動のDVDだった。

パチパチパチパチ。
「泣けますね」
誰もがそう思った。
何もない更地から家が出来上がるまでには、とても多くの人が関わっているんだ 。
人の力と真心がなければ、家はできない、建てられない。
そして、みんなの魂がこもったこの家、
長く、大切にしていくことが、施主の使命だと心にずしんと刻まれた。
世界にひとつだけのすばらしい建築物に、感涙。


迷う迷う。
シンボルツリーを決めなければならない。

なんせ、「シンボル」なんていうから、
変にプレッシャーがかかって
簡単に決められない。
そもそも、私は植栽の知識があまりない。
「おすすめのシンボルツリー百選」みたいな本も見つからない。

設計事務所と造園屋さんから、シンボルツリーをはじめとした
お庭全体の植栽イメージを提案してもらったのだが、
グリーンの固有名詞を聞いてもピンとこなくて
「ん?それはどんなんだっけ?」と、いちいち質問しては、
植物図鑑を開いて説明をしてもらった。
ふ~ん。絵で見てはじめて「やまぼうし」と「ハナミズキ」の違いを知る。
オススメされた「やまぼうし」のほうが、葉とか花のカタチがシャープなのね。
わが家は、建物の印象がかなりシブイ線なので、
グリーンも「丸い」「かわいい」「カラフルな色」より、
「シャープ」「しぶい」「シックな色」路線でセレクトしたほうがよいとのことだった。
外観とのマッチングがポイント。

「やまぼうし」は、春になったら白い十字架みたいな花が咲き、
秋になったらオモシロイ赤い実がなる。
落葉樹なので、秋には紅葉も愉しめるし、ムシもつかない、育てやすい。
「ハナミズキ」も人気らしいが、こっちは、どちらかというとヤサシイ、丸い印象なので、
うちの外観にはかわいすぎかな。
というわけで、シンボルツリーは「やまぼうし」に決定。
造園屋さんが、頑張って5メートルくらいの立派な木を
九州のほうから選んで運んできてくれた。
これから頼むよ。わが家の「シンボルやまぼうし」!


今まであんまり意識したことがなかったけど、
いわゆる普通のイスは、座面までの高さが
45cmくらい。
バーカウンター用のイスは、
65から75cmくらいなんだって。

うちが探しているのは、
60cmくらいのもの。
なぜって、オーダーキッチンでカウンターと
テーブルを一体型にしたため、その高さにジャストフィットするものじゃなきゃ
ダメだからです。
でも、市販の既製品では数cm単位で合わないものが多く、好きな家具ショップで
気に入ったのを見つけても「惜しい!あと3cm…」ってな具合。
もはや脚を切って調節するか、くるくる回転式の高さ調節できるやつにするか、
イスもオーダーメイドするか。
バーカウンター用のくるくる調節できるやつはけっこう商品数もあるけど、
デザインがうちには合わない。
それに、座面の素材が硬いものが多くて、長時間座るとなると少しキビシイ。
「ダイニングは食事をするところだから、座面の素材はクッション性に優れたものが
いい」と建築家Aさんのアドバイスをうけ、そういうのをひたすら探す。

造作家具屋さんも紹介してもらって、けっこう値は張るけど、
やっぱオーダーにしちゃう?って言い始めたとき、
奇跡的に出会ったのが業者用に家具を作っている会社。
料亭やレストランやCafeなどを相手にしているので、すごい種類のイスが
勢ぞろいしていた。
これだ!出会うときは出会う。家具探しも出会いなのです。