家相は古代中国で生まれた占術が奈良時代に日本に伝わり、江戸時代に家づくりの指南書として広まったものです。方位や間取りから吉凶を判断する一方、電気やガス、上下水道など生活基盤が整備されていなかった時代に、自然と上手に付き合い豊かな生活をおくる生活知恵でもありました。事実、家相には、建築基本法の基本になったものもあります。しかしその一方、語呂合わせから生まれた迷信もあります。ですから家相の必要、不用な部分をしっかりと見極めることこそが大事なのです。
家相には、家や土地の吉凶が住人の運勢を左右するという考えがあります。例えば「鬼門」。災いを呼ぶ方位と言われ、「鬼門」と180度反対の位置にある「裏鬼門」にトイレなどの不浄部位を配置すると、病気などの不幸に見舞われると信じている人も少なくありません。反対に、吉方位と言われる東南に玄関を作ると、家族が健康で出世できるとも言われています。この話の真偽はのちほど触れますが、家相には吉凶の方角があり、それは家の間取りや形からも大きく影響を受けるのです。