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初級コース STEP5/ライフプランをもとに資金・返済計画をチェックしましょう。

資金・返済計画をチェックしよう

住宅ローン学習塾『初級コース』のSTEP5を学習しましょう。
STEP5では、資金・返済計画のチェックの仕方について学習します。これまでにも何度か、資金・返済計画のチェックの仕方について勉強してきましたが、とても大切なことなので、ここでもう一度確認することにします。

資金・返済計画のチェックポイント

まず、資金計画とは、税込み年収と自己資金をベースに、どのような条件でローンを借りるかということを計画し、チェックするものです。

チェックポイントとしては、次の4つがあげられます。

  • ・自己資金は建設総費用の20%、理想的には30%を用意することができるか
  • ・借入希望額は各住宅ローンの限度額の範囲内か
  • ・毎月返済額は各住宅ローンの返済率の範囲内か
  • ・借入希望額は建設総費用の80%以内か

…です。

この中で、借入希望額と融資限度額、毎月返済額と返済率、借入希望額と建設総費用のいずれかが、定められた金額や比率を超える場合は、その内のもっとも低い金額や比率を基準にして借入限度額が決められます。

これらで調整する必要が生じた場合は、利用するローンの金利や返済期間、毎月返済額とボーナス時返済額の比率を変更するなどの工夫が必要でしょう。

資金・返済計画のチェックポイント

対して、返済計画とは、税引き後の年収をベースに、将来に渡って確実に返済していくことができるかどうかを計画し、チェックするものです。

チェックポイントは次の4つがあげられます。

  • ・毎月返済額の返済率は妥当か。教育ローンや自動車ローンなどを利用している、あるいは利用する予定の場合は、それらも合わせて毎月返済額の妥当性について考えましょう。
  • ・将来に渡って返済し続けることができるか。給与ダウンや、入院などの急な出費にも対応できるかどうかを考えましょう。
  • ・返済期間は妥当か。定年時の退職金をあてにして、返済期間を長めに組んではいませんか。
  • ・毎月返済額とボーナス時返済額の比率は妥当か。ボーナスは景気に左下されるので、ボーナス時返済はなるべく利用しない方が安全です。

以上の4つのチェックポイントをもとにして、自分で立てた返済計画を検証してみましょう。

自分たちのライフプランを立ててみよう

自分たちのライフプランを立てて、それをもとに家族のライフステージと、それにかかる費用の目安などを作成しておくと、教育費や結婚費用などに多額のお金がかかる時期と、住宅ローン返済に収入の多くを充てることができる時期などが見えてくるはずです。

下の図は、ライフプランの記入シートの例です。これを参考にして、自分たちのライフプランシートを作り、記入してみるとよいでしょう。

たとえば、「新婚時代」に該当する人の場合は、子供の人数などは不確定ですが、希望や予想をもとに記入してみましょう。

また、「子供たちが小学校へ入学」する時期に当たる場合は、今後、子供たちの教育費用の増加が予想されますから、子供たちが大学を卒業するまでの期間は毎月返済額を極力抑え、卒業後に住宅ローンを積極的に返済していくといったプランが見えてきます。

また、子供たちが中学に入学して手がかからなくなった時点で、ご夫人がパートに出て、生活費や教育費、ローン返済を援助するという方法も有効でしょう。

ライフステージ家族の年齢想定されるできごとなど(自由に記入してください)
1子2子3子
新婚時代     ●家づくりのための貯蓄スタート、など
第1子誕生     ●妻が退職し、収入が減少する、など
第2子誕生     ●子供の医療費や養育費が増加する、など
第3子誕生     ●医療費や養育費が急増し、貯蓄を取り崩す、など
子供たちが小学校へ入学     ●教育費の比率が高まる、など
子供たちが中学校へ入学     ●妻がパートに出る、など
子供たちが高校へ入学     ●教育費が急増し、教育ローンを利用する、など
子供たちが大学・短大等へ入学     ●教育費がピークになる、など
子供たちが独立     ●家計に余裕が生まれる、など
子供たちが結婚     ●結婚費用の出費で、家計が苦しくなるなど
夫婦ともに50代になる     ●両親との同居を真剣に考えはじめる、など
夫が定年を迎える     ●定年後の生活設計を考えはじめる、など

年代によって住宅ローンの返済期間を調整してみよう

下の図の上は、公的融資やフラット35の返済期間の基準を表したものです。

たとえば現在、35歳の人の場合は、「80歳-35歳」で、45歳になりますが、公的融資やフラット35では、最長返済期間が35年のため、ここでは35年が適用されます。

最長35年の返済期間が認められれば、確かに借りられる住宅ローンの金額は増額します。しかしその一方で、ローン返済が終了するまでに支払う総返済額も、大きくアップすることも覚えておきましょう。

また、35歳の人が返済期間35年を利用した場合、ローン返済が終了する時には70歳になっている計算になります。定年後も住宅ローンを払い続ける自分の姿を、あなたは想像できますか?

このように言うと、「定年時の退職金で住宅ローンの残りをまとめて返済するから心配はいらない」という声が聞こえてきそうです。

確かにこれまでは、「定年時の退職金でローンの残債を一括返済する」という考え方が主流でした。しかし現在のように定年後不透明な時代にあっては、そうした考え方は大変危険です。

これからは、「定年までに住宅ローンの返済を終えて、退職金は定年後の生活資金に充てる」といった考え方が安全ですし、妥当だと言われています。

年代によって住宅ローンの返済期間を調整してみよう

そこでお勧めしたいのが、右の図の下の考え方です。

「定年退職時の年齢−現在の年齢」から、妥当な返済期間を設定し、住宅ローンを組むという方法です。

その結果、「返済期間が短くなって、借りられる金額が減少した」という場合は、自己資金額を増やしたり、住宅のプランそのものを見直すなどの方法が有効でしょう。

中には、「最初に返済期間をできるだけ長く設定して、できるだけ多くの融資を受け、返済の途中で積極的に繰上返済をしていく方法がある」と、考える人もいることでしょう。しかし長い人生の中で起こりうる、さまざまな変動に対応していくことができるかどうかがポイントになります。

社会の変動や家庭内の変動については、次に見ていくことにしましょう。

社会の変動などに対応できるプランかどうかもチェック

数十年間、住宅ローンを支払い続けていく内に、社会や家庭内では大きな変化・変動が起こることが十分に予想されます。

資金計画や返済計画が、そうした変化や変動に対応できるプランであるかどうかも、チェックしておくといいでしょう。

返済条件の変更など、具体的なノウハウについては、中級コースや上級コースで学習する予定ですので、ここでは、どのような変化や変動が待ち受けているのかを整理し、原則的な対応策をご紹介する程度に留めます。

まず、社会的な変化や変動としては、

  • ・景気回復に伴う住宅ローン金利の上昇
  • ・年金や医療介護などの社会保障費の負担の増加
  • ・再び景気が低迷した際の、給与やボーナスのカット
  • ・再び景気が低迷した際の、リストラによる早期退職の危機

…などがあげられます。

これらの社会的な変化や変動に対しては、住宅ローンの条件の変更や、ローンの借り換えなどが有効だと言われています。

考えられる変動対応策
社会ローン金利の上昇住宅ローンの条件を変更したり、借り換えを行う
社会保障費の負担増
給与やボーナスカット
リストラによる早期退職
家庭家族の長期入院住宅ローンの返済を一時的に減らしたり、教育ローンなどを別途利用する
子供の海外留学
親との同居
郷里の親を遠距離介護

次に、家庭内での変化や変動にとしては、

  • ・家族の長期入院に伴う収入の減少や医療費の増大
  • ・子供の海外留学による教育費の増大
  • ・親との同居による生活費、医療費、介護費などの増大や、間取り・プランの変更によるリフォーム費用の発生
  • ・郷里の親を遠距離介護するための交通費や医療費、介護費などの増大

…などがあげられます。

これらの家庭内での変化や変動に対しては、住宅ローン返済を一時的に減らしたり、教育・医療保険などを別途利用するという方法が、有効だと言われています。

「初級コース STEP5」は終了です。

これで初級コースのSTEP5は終了です。お疲れさまでした。どのくらい理解できたか、小テストで確認してみましょう。

●初級コース5時限目の小テスト

■問題(1)

資金計画のチェックポイントとして、間違っているものはどれか答えなさい。

  1. 自己資金は総費用の20〜30%用意できるか
  2. 借入希望額は各住宅ローンの限度額内か
  3. 毎月返済額は各住宅ローンの返済率の範囲内か
  4. 借入希望額は建設総費用の80%以内か
  5. 土地を購入して住宅を建てる際の借入希望額は、総費用の90%以内か

■問題(2)

返済計画のチェックポイントとして、間違っているものはどれか答えなさい。

  1. 返済期間は最長期間で設定しているか
  2. 手取り月収額と比較して、毎月返済額の設定は妥当か
  3. 家族構成の変化やそれに伴う家計の変化を長期的に予測した返済計画になっているか
  4. 将来の変動に対応できる制度(返済条件の変更)が用意されているか
  5. 毎月返済額とボーナス時返済額の比率は妥当か

■問題(3)

Aさんの年齢は35歳。Aさんが勤める会社の定年は65歳です。この場合、住宅ローンの返済期間をどう設定したらいいのか、ベストと思われるものを答えなさい。

  1. ベストな返済期間は15年
  2. ベストな返済期間は20年
  3. ベストな返済期間は25年
  4. ベストな返済期間は30年
  5. ベストな返済期間は35年

■問題(4)

将来、予想される社会的な変化・変動として一般に考えられるものの中で、正しくないと思われるものはどれか答えなさい。

  1. 景気回復に伴う住宅ローン金利の上昇
  2. 年金や医療介護などの社会保障費の負担の増加
  3. 戦争や大地震による日本の社会・経済の崩壊
  4. 再び景気が低迷した際の給与やボーナスのカット
  5. 再び景気が低迷した際のリストラや早期退職のよる収入の激減

■問題(5)

将来、予想される家庭内での変化・変動として一般に考えられるものの中で、正しくないと思われるものはどれか答えなさい。

  1. 家族の長期入院に伴う収入の減少や医療費の増大
  2. 出産・子育てを機に妻が退職したことによる、収入の減少
  3. 親との同居による生活費・医療費等の増大
  4. 親との同居を機に行うリフォーム工事費用の負担
  5. 独立した子供からの仕送りによる、収入の増加