住まいのなんでも調査隊 住宅版


情報提供:住宅情報ナビ
一戸建てにかかるメンテナンス費用はどれくらい?
新築一戸建てを探すなら…>> ハウスメーカーを探す
地元工務店を探す
一戸建てには管理費や修繕積立金はない?
 マイホームを検討するとき、多くの人はまずマンションにしようか、一戸建てにしようかという視点からスタートします。いまどきの新築マンションは、魅力的な最新設備が付いているケースも多く、セキュリティ面でも安心。一戸建てにはない共用施設の充実も見逃せません。でも、購入後に住宅ローンとは別に、管理費・修繕積立金、さらに駐車場代がかかることがネックとなり、「一戸建てならそうした毎月のコストはかからないから」と考える人も少なくないようです。
  でも、実際に入居後の負担は一戸建てだと軽いのでしょうか。いいえ、一概には言い切れません。駐車場代こそかかりませんが、一戸建てにもメンテナンスや管理は必要なのです。
管理もメンテナンスも自己責任?
 マンションでは所有者全員で管理組合をつくり、一定のルールのもとに、管理や定期的な修繕を行います。これは良好な住環境を維持することで資産価値を守るという狙いがあるのです。これに対して、一戸建ての場合はあくまでも所有者個人の責任のもとに、同じ努力をする必要があるといえるでしょう。分かりやすく言うと、屋根のメンテナンスを怠って雨漏りがするようになっても、誰も助けてくれません。また、庭の草取りも自分で行います。基本的には建物に関する管理やメンテナンスも自己責任で行う必要があるのです。この点を考え違いすると、入居後に思わぬ落とし穴が待っているかもしれないのです。
具体的には、いつ、どんなお金がいる?
 では、一体どんなメンテナンス費用がかかるのでしょうか。壁紙の張り替えなど、建物内の修繕費用はマンションでも同様にかかりますが、ここでは一戸建てで考えられる主な費用と目安となる時期を、タイムスケジュールを追いながら見ていくことにしましょう。
1年〜5年
 この段階ではまだ大規模な修繕は必要ありません。万が一大きな不具合が起きたとしても、その修繕費用は売り主に負担してもらえる可能性が高いでしょう。
門扉など、鉄部の塗装の塗り替え
 最近は門扉なども耐久性の高いアルミ製のものが多く使われていますが、ベランダまわりや窓の手すりなどに鉄に塗装を施している場合は、腐食を防ぐ意味で4年〜5年で塗り替えを行います。
6年〜10年
 これくらいの期間が経過すると、いろいろな種類のメンテナンスが必要になってきます。建物内部のものが中心ですが、床下の防蟻処理などが発生するケースもあります。
メンテナンス箇所
クロス(壁紙)の張り替え 30万円〜50万円
 室内の壁紙の張り替えのタイミングとなります。一般的な広さの4LDKの場合、建物内の居室をはじめすべての部分を張り替えると、1回で50万円ほどかかることも。もっとも材料費による部分が大きく、普及品ならコストを抑えることも可能。また、汚れや消耗が激しいリビングダイニングや子ども部屋だけでもいいでしょう。
IHクッキングヒーター
 
和室の畳替え(表替え) 3万円
 和室は何室もあるわけでなく、ほとんどの場合1室。このタイミングでは畳そのものを新しくするというよりは、表替えをするケースが多いはずです。ただし、次回では畳を交換することになりますが、7万円〜8万円は覚悟しましょう。
IHクッキングヒーター
床下の防蟻処理 10万円〜15万円
 最近の一戸建てはシロアリ対策が施されています。たとえば床下は湿気がこもりにくいよう通風面で工夫され、基礎は一面コンクリートのベタ基礎、さらに基礎との結合部分の木材には防蟻処理が行われています。ただ、6、7年経過すると、特に木材の防蟻効果が薄れることも事実。例えば土の部分が多く露出する布基礎などでは、一定期間ごとに防蟻処理をする必要が出てくる場合もあります。床下に湿気がこもると、シロアリなどによって大切な基礎部分を傷めかねませんので、定期的にチェックするといいでしょう。 床下
網戸の張り替え 3万円〜5万円
 リビングダイニングをはじめ、建物内のほとんどの窓には網戸が取り付けられています。風雨にさらされる消耗品ですから、破損して用をなさないことも少なくありません。それほど大きな費用ではありませんが、張り替える費用が発生します。
11年〜15年
 新築だった家も10年を経過すると大規模な修繕が必要になってきます。外壁や屋根などのメンテナンスにはまとまった費用がかかりますので、マンションの修繕積立金のように、毎年積み立てておくと安心です。
外壁の塗り替え 50万円〜60万円
 そろそろ外壁には小さなヒビなどが入ってくる可能性も。そこから雨水などが内部に入り込むのを防がなければなりません。外壁の塗り替えに費用がかかるのは、作業をするための足場を組む必要があるからです。足場を組んだり、解体したりするだけで1日ずつ、数人での作業が必要になります。1週間ほどかけて各種工程をこなし、塗り替えが完了します。
 
サッシまわりの防水 20万円〜30万円
 サッシなど窓周辺は、雨水などが入り込まないようコーキングによる防水処理が行われています。これも少しずつ防水能力が落ちてきますので、コーキングし直して、より強固にする必要があります。
サッシまわり
屋根の塗装など 30万円〜50万円
 同じく屋根部分も時間の経過とともに傷んできます。屋根材の種類などによって修繕の内容は変わってきますが、塗装のし直しで済むケースや一部葺き替えが必要になるケースなどさまざまです。雨漏りしているような部分がないか、点検も兼ねて修繕を予定しておきます。
30年間のトータルでは400万円〜500万円ほど必要
 新築で入居して30年間ではトータルでいくらかかるのでしょうか。外壁や屋根の修繕なども計2回必要になりますから、400万円〜500万円はかかることになります。加えてそれほど高額ではなくても、そのつど修理や取り換えが必要な部分もありますから、しっかり準備しておくことが大切になってきます。メンテナンス費用という側面だけからみれば、新築マンションを購入する場合と大きく変わることはないようです。
 もうひとつ忘れてならないのが、築30年を経過した段階の一戸建ては、大きな問題に直面する可能性が高いこと。つまり、大規模なリフォームや建て替えが視野に入ってくることです。
知っ得コラム
一戸建ては、所有者が管理員を兼務
 マンションでは住人から集めた管理費で、共用部分の清掃や管理を管理会社に委託します。一戸建てではそうした管理費はありませんから、日々の管理は所有者自身が自主的に行うことになります。例えば、庭や敷地内の草取りをはじめ、家の前の道路の清掃などの管理雑務です。ゴミ出しひとつとっても、集積場の清掃は近所同士で持ち回りで行うのが一般的ですし、年に何回かは町内の下水掃除などもあるでしょう。一戸建ての場合、お金の代わりに、労力と時間をある程度さくことになります。管理員を兼務すると考えたほうがいいでしょう。




なんでも調査隊TOPへ戻る

家作りノウハウ・メンテナンス・費用